障害者の婚活事情
障害者の結婚事情と聞いて何を思い浮かべますか? そもそも婚活についてみなさんはお考えになった事がありますか?最近は「活」に関する言葉をよく耳にします。「就活」「婚活」「終活」… 婚活とは、あなたが自分の人生について考えた時に、結婚相手を見つける為に活動をするという意味合いでしょうか。
そもそも、結婚相手を見つける為に活動をしなければいけないのでしょうか?私自身は結婚しておりません、そして身近にも結婚をしている人は多くはありません。ですので、結婚をしている知人、何名かに結婚について聞いてみました。「なんで結婚したんですか?」「結婚をして幸せですか?」 ストレートな質問ですが、これといって自分が納得できる答えは返って来ませんでした。どちらかというと、質問にどう答えたらいいのか分からないという印象を受けました。これを踏まえて、冒頭に書きました、障害者の婚活事情について考えていきたいと思います。
実際、障害を持っている方の結婚率がかなり低い事が下の表から分かります。特に知的障害をお持ちの方の96.7%の方が未婚です。障害があるから関係あるの?と疑問に思いましたので、本日、3名の知的障害をお持ちの方(10代、20代、30代)と結婚について話をきいてみました。全員B2です。
結婚について思うことはありますか?
金がかかる、結婚よりちゃんとした仕事がほしい
20代男性
考えた事がない、一人の方が楽だし自由、好きにさせてよ!
30代男性
じゃあ、仮に結婚したとして、子供ができた時に、自分の障害で何らかの形で影響がでないか心配
20代男性
そもそも、出会いの場が無い。コロナのせいで毎日仕事と家を行ったり来たりしているだけ、職場での恋愛も禁止の所が多いし、結婚をしている人もいるけど結婚をしないのは個人の自由
10代男性
では、障害と結婚って関係あるんですか?
障害と結婚は関係ないです。それに、もし相手が障害を気にするようであれば、それは差別に当たると思うし、たとえ障害があってもお互いの趣味や価値観が合っていればいいと思う
10代男性
障害と結婚は関係ないと思う。ただ、自分が一番大切にしているというか、一番楽しい事が、自分の趣味なので、合う相手っているの?
30代男性
3人の方々と、リラックスした環境でこれらの話題について話した結果です。そもそも結婚に興味はないです。しかし、障害があるがゆえに趣味に対する「こだわり」が強いのが見受けられます。何歳であろうが、趣味は趣味です。私だって、子供向けのアニメを見たりする事もありますし、10代男性が言っていた「趣味の合う相手」というのはとても重要に思えます。現在はSNS、出会い系サイトを使いコミュニティー等の機能を使い、同じ趣味の相手を見つけるのもスマホひとつで出来る時代になってきました。
私の経験から考えると、少なくとも恋愛相手との関係の為に自分自身の価値観に嘘をついたり、趣味を犠牲にした事もあります。そんな中で本日、3人の方からの人生観を聞くことができてよかったと思っております。私から言えること、それは知的障害があるがゆえに、趣味に対してのこだわりが強く、自分自身の価値観をとても大切にしているという事、そして婚活をするにしても何よりも優先しているのは「相手」ではなく「自分」です。正にその通りです。自分に嘘をついてまで婚活をしては本末転倒です。
障害と婚活、今回は少し重い様なテーマになってしまいましたが、今後みなさんが婚活をするにあたり、大切な事を学べました。
決して結婚するからといって、あなたの価値観を変えないで下さい。
障害あるなしに関わらず、何に価値観を見つけ、一度きりの人生に意味を与えるのはあなたです。そして、婚活というテーマについて考えた時に思うのは 「とりあえずやってみなければ分からない」という事でしょう。
みなさんに素敵な出会いが訪れますように。
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